おつかれさまです。糠マルです。(@malpighia_blog)
ぬか床を作る際には最初に水が必要になってくるのですが、その水は湯冷まし水にするべしと多くの場所で言われています。
湯冷ましとは「水道水を1度煮沸してその後常温まで冷ましたもの」です。
ここであなたはもしかしたら「なぜ普通の水道水ではなく湯冷ましを利用しなければならないの?」と疑問に思ったかもしれません。
いちいち沸騰させるのめんどくさいよ~。
しかし実は水道水をそのままぬか床に使うのはNG。なぜなら水道水にはぬか床にとって害になるものが含まれているから。
今回の記事では湯冷まし水を使うのが面倒と思っているあなたに、なぜ通常の水ではダメなのかを解説します。
また煮沸が面倒なズボラさん向けに、普通の水でもぬか漬けが楽しめるお手軽ぬか床グッズもご紹介します。
湯冷ましをする理由は「塩素」と「熱」

結論から言えば、ぬか床にわざわざ湯冷ましを使わないといけない理由は「塩素」と「熱」がぬか床に有害なためです。
この2つをぬか床に入れてしまうと、ぬか床は壊滅的なダメージを受けてしまいます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
塩素
ぬか床にとって大敵なものの1つが水道水に含まれる「塩素」です。「カルキ」という名称もよく聞きますね。
厳密にいうと塩素とカルキは別物なのですが、それを説明すると長くなるので割愛。
水道水に含まれる塩素には殺菌効果があるため、ぬか床にいる乳酸菌などの微生物にダメージを与えてしまいます。
なぜ水道水に塩素が入れられているのかというと、元となる河川などの水には大量の雑菌が含まれており、その殺菌のためです。
水道法では1ℓに塩素が0.1mg以上含まれていることが義務付けられています。
水道水は、衛生面から塩素による消毒を行い、蛇口での残留塩素濃度を0.1mg/L以上保持ことが水道法で定められております。
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/faq/qa-13.html
水道酢に含まれる塩素は人体には全く影響のない微量なものですが、ぬか床に棲む微生物たちは塩素の殺菌効果で死んでしまうので、ぬか床がうまく育たなくなってしまいます。
こういった理由から水道水をそのままぬか床に使うのはNGであるといえるのです。
塩素の除去には煮沸することが効果的です。
ほかにも日光に当てて1日以上放置するという方法もあります。
紫外線には塩素を分解する力があるためです。
熱
もう1つぬか床に好ましくないのが「熱」です。
ぬか床に生息している乳酸菌をはじめとした微生物は熱に弱いため、熱湯をそのまま入れてしまうと発酵に必要な菌を殺すことになってしまいます。
乳酸菌は60度くらいでも死滅し始め、100度を超えるようなら数秒で全滅してしまいます。
そのため熱湯をそのままぬか床に使うのはやめておいた方がいいのです。
水道水でも美味しいぬか漬けを食べる方法

ここまででぬか床には熱湯ではなく湯冷ましを使うべき理由を解説しました。
しかし中にはいちいち沸騰させるのが面倒!という方もいらっしゃるかもしれません。
普通の水道水でも美味しいぬか漬けを楽しみたいよ~
そんな方におススメなのが【かんたん ぬか美人】です。
【かんたん ぬか美人】なら誰でも簡単においしいぬか漬けが作れるので、とても手軽にぬか漬けを楽しむことが出来ます。
以下の記事は実際に使ってみた感想です。興味のある方はぜひご覧になってください。
https://www.okigaru-nukadoko.online/nukabijin/まとめ

というわけでまとめです。
まとめ
・ぬか床に湯冷ましを使う理由は「塩素」と「熱」
・塩素があるとぬか床の微生物が死滅するので、煮沸して塩素を飛ばすべし
・乳酸菌は熱に弱いので、熱湯ではなく冷ましたものを使おう
水道水を一度煮沸しなければならないのは確かに手間ではありますが、元気なぬか床を育てたいならその一手間をかけてみてください。
ただそれが面倒ならウォーターサーバー
この方法ならぬか床以外の食事に使う場合にも美味しくて安全な水を使えるので、お財布に余裕がある方は検討してみてください。

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