お疲れ様です。糠マルです(@malpighia_blog)
「ぬか床をかき混ぜるときって素手でやったほうがいいのかなぁ。でも臭いとか付いちゃいそうで嫌だなぁ」
こんな風に悩んではいませんか?
実はぬか床を素手でかき混ぜることは美味しいぬか漬けを作る近道なので、やらないのは非常にもったいないです。
なぜなら素手でかき混ぜるのには、ぬか床作りに適した3つのメリットがあるから。
今回の記事ではかき混ぜるのに素手を使うのを躊躇しているあなたに、そのメリットと同時に素手を使うことによる不安点を解消する方法を合わせてお伝えします。
この記事を読めば美味しいぬか漬けづくりに一歩近づくことができますよ。
・素手でかき混ぜると美味しいぬか漬けを作りやすくなります。
・「臭い」や「衛生面」といった素手でかき混ぜるときの不安点を解消するアイテムが現代では色々あります。
ぬか床を素手でかき混ぜる3つのメリット

ぬか床を素手でかき混ぜると以下のようなメリットがあります。
- 手の乳酸菌が移って美味しくなる
- ぬか床の状態の感嘆にチェックできる
- ゴム手袋の匂いがつかない
1つずつ見ていきましょう。
手の乳酸菌が移って美味しくなる
まず1つ目のメリットは「手の乳酸菌が移って美味しくなる」ことです。
ぬか漬けはぬか床内にいる乳酸菌の力によって食材が発酵して美味しい漬物になるのですが、この乳酸菌は自然界のどこにでも生息しています。
もちろん人間の手にも常在菌として乳酸菌が生息しているので、その乳酸菌がぬか床に移ることによって「その人ならでは」の独自の味を形成し育っていくのです。
実際、同じ食材を使っても家庭によってぬか漬けのはが大きく違うとよく言われます。
これが手袋をした状態で混ぜると特徴のないぬか漬けになってしまうので、素手でかき混ぜたほうがよりおいしいぬか漬けを作ることが出来るんです。
ぬか床の状態を簡単にチェックできる
2つ目のメリットは「ぬか床の状態を簡単にチェックしやすくなる」ということです。
手袋をつけてかき混ぜると、水分量の変化などのぬか床の状態が非常に分かりにくくなります。
しかし素手ならばぬか床の微妙な変化もダイレクトに感じることが出来るので、何かあってもすぐに対策を取ることが出来るようになるのです。
例えばぬか床の水分量が多くなってきてべちゃっとしてきた場合、素手ならばすぐにその変化に気づくことが出来ます。
その変化に気づければ
- 足しぬかをする
- 吸水量の多い食材を漬ける
- 水抜きをする
とった対策をすぐにとることが可能です。
実際私も大根を漬けた次の日ぬか床の緩さに気づき、すぐに足しぬかをする対策ができました!
>>【超簡単!】ぬか床への足しぬかのやり方を解説【頻度・分量】

これが手袋をした状態だと感覚がかなり制限されてしまうのでとても分かりにくいです。
見てわかるぐらいの変化なら問題ないけど、ちょっとした変化だとかなり難しい・・・
美味しいぬか床作りには毎日の管理が大切です。
ゴム手袋の匂いがつかない
最後の理由は「ゴム手袋の臭いがぬか床につかないこと」です。
ぬか床は臭いの吸収力がとても強いです。
何度もゴム手袋でかき混ぜていると、ぬか床の方にもゴムの臭いが移ってしまい、美味しくないぬか漬けが出来上がってしまいます。
また毎日毎日ゴム手袋を使ってかき混ぜていると、ゴミも増えますし出費も馬鹿になりません。
経済的な面でもゴム手袋を使うことは最小限にとどめておきたいところです。
以上、ぬか床を素手でかき混ぜるべきメリットを挙げてみました。
しかし中には「それでも素手はちょっと・・・」と躊躇する方もいるかもしれません。
次はそんな方の不安を解消していきたいと思います。
ぬか床を素手でかき混ぜる際の3つの不安点を解消

ぬか床を素手でかき混ぜることに躊躇している方は主に以下のようなことに不安を持っているのではないでしょうか?
- 衛生面
- 手についた臭い
- 手についたぬかを洗い落とすのが面倒
これらの不安について解消する方法を解説していきます。
素手でかき混ぜて衛生面は大丈夫?→問題ない
まず1つ目は「素手でかき混ぜたら雑菌が入って衛生的ではないのではないか?」という不安です。
これに関して結論を言えば、軽く手を洗えば全く心配する必要はありません。
ぬか床内は乳酸菌が多く、強めの酸性の環境になっています。
この環境の中では手についているような半端な細菌はそもそも生きることが出来ないので、衛生面の心配をする必要はないのです。
酸性とアルカリ性を示す単位にPH(ペーハー)があり、これは値が低くなると酸性、高くなるとアルカリ性を示します。
学校の理科の授業で習った方も多いのではないでしょうか?
一般的な細菌が生きられるPH値は7付近ですが、ぬか床内のPH値は酸性を示す4.5以下です。
この環境では入ってきた多くの最近は死滅してしまいます。なので衛生面の心配をしすぎる必要はないのです。

手の洗いかた
手の正しい洗いかたとしては流水で30秒程度こすり洗いをすればOK。
石鹸を使うと手の乳酸菌まで落とすことになってしまうのでもったいないです。
手についた臭いが気になる時に使える便利アイテム
次にぬか床を素手でかき混ぜることをためらう理由は「臭い」でしょう。
確かにぬか床を素手でかき混ぜると、酸っぱいにおいが手に移ってくるのは間違いありません。
この臭いは石鹸で洗ってもなかなか取れないので厄介なんですよね。
この臭いに関してはひたすらゴシゴシ石鹸で洗うしかないのか・・・、いいえ、そんなことはありません。
こんな時に使える便利なアイテムがあるんです。それが「ステンレスソープ」。
これを使うと臭いの元が化学反応を起こして、水洗いだけで簡単に落ちるようになります。
ぬか床の臭いだけではなく、にんにくや玉ねぎといった強いにおいの野菜や魚の生臭さにも効果があるので、料理の臭いが気になる方は藻って損のないアイテムといえるでしょう。
↓こちらはお安めのやつ
手についたぬかを洗い落とすのが面倒
そもそもぬかが手についてしまって洗い落とすのが面倒というズボラさんもいるかもしれません。
そんな人におすすめしたいのが【かんたん ぬか美人】。
袋の中に水と野菜といっしょに入れるて90分放置すればぬか漬けが出来上がるので、手を汚す心配が全くありません。
私もぬか床を休ませている間などに重宝しています。
くわしくは使ってみたレビューがありますので、そちらをご参考ください。
>>【2週間→90分⁉】誰でも美味しいぬか漬けが作れる「かんたんぬか美人」レビュー。口コミ・評判は?

ぬか床を素手でかき混ぜないほうがいい状況
これまでぬか床は素手でかき混ぜたほうがメリットが大きいことを解説してきました。
しかし中には素手を使わないほうがいい状況もありますので、そちらを紹介します。
素手を使わないほうがいい状況は以下の通り。
- 手が傷ついている
- 手が荒れやすい
- マニキュアをしている
手をケガしていたり荒れている状態だと、ぬか床の塩分が染みてすごく痛いです。
マニキュアをしている場合も成分がぬかに溶けだしてしまうのでNG。
こういった状態のときは無理せず手袋を使ったり、他の人に代わってもらったりしましょう。
もしくはハンドル付きのぬか床容器を使うのも選択肢の1つです。
ハンドルを回すだけでかき混ぜることが出来るので、ぬかに触れることなく作業が出来るようになりますよ。
まとめ:ぬか床は素手でかき混ぜて育てよう

というわけでまとめです。
まとめ
・ぬか床は素手でかき混ぜたほうが美味しくなったりメリットが大きい
・素手でかき混ぜた時の不安点は便利アイテムで解消
・素手でかき混ぜないほうがいい状況もあるので注意
かき混ぜる際は素手を使ったほうが良いものになるのは事実です。
ですがどうしても抵抗があるという方もいるでしょう。
現代では技術も発達して、混ぜなくても問題ないような商品も売られていますので、自身のスタイルに合わせた方法でぬか漬けを楽しんでみてください。

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