お疲れ様です。糠マルです。(@malpighia_blog)
ぬか床を毎日かき混ぜなきゃならないのがめんどくさい・・・。
毎日手入れしなくても良くなる裏技ってなんかないの?
このような願望をもってはいないでしょうか?
毎日手入れしなくても美味しいぬか漬けが食べられるようになる・・・そんな魔法みたいな方法があればうれしいですよね。
実はあるんです。それは冷蔵庫でぬか床を保存すること。
私もこの方法を使うことによって、かき混ぜる回数は5日に1回くらいでも問題なく管理できています。
今回の記事では毎日の手入れでぬか床作りを億劫になっているあなたに、冷蔵庫保存をすればなぜ手入れが楽になるのか、その理由を解説します。
この記事を読めばズボラさんでも管理がとても楽になるので、挫折することなくぬか床作りを続けられるようになりますよ。
冷蔵庫保存ならぬか床を放置しても大丈夫です

ぬか床を冷蔵庫で保存すれば毎日かき混ぜる必要はありません。
なぜなら温度を下げることによって、ぬか床内の微生物の働きを鈍らせることが出来るからです。
そもそもぬか床はなぜ毎日かき混ぜなければならないのでしょうか?答えはぬか床内の微生物を過剰に繁殖させないため。
ぬか床の中には主に産膜酵母・乳酸菌・酪酸菌という微生物が生息しています。
このうち空気を好む産膜酵母は上層に、空気を嫌う乳酸菌と酪酸菌はそれぞれ中間層・下層にいます。
産膜酵母についての詳しい解説は以下の記事にて
ぬか床をかき混ぜずに放置していると、これらの微生物がどんどん繁殖していきます。
すると
- ぬか床の風味が落ちる
- 嫌なにおいを発するようになる
といった悪影響がでてしまうのです。
これらの影響を防ぐために毎日かき混ぜる必要があるんですね
>>【手抜き】ズボラ流ぬか床のかき混ぜ方!1日1回じゃなくてもOK!
しかし温度の低い冷蔵庫での保存ならこれらの微生物の働きを抑えることが可能なので、繁殖のペースを大幅に遅らせることができます。
なので毎日かき混ぜる必要が無くなり、ズボラさんでも楽にぬか床管理ができるというわけです。
だいたいどのくらい放置しても大丈夫かといえば、5日ぐらいを目途に考えてください。
ぬk床を冷蔵庫で保存するメリット

ぬか床を冷蔵庫で保存することには他にもメリットがあります。
- カビが生えにくくなる
- 冷たいぬか漬けをすぐに食べられる
1つずつ見ていきましょう。
カビが生えにくくなる
冷蔵庫保存ならぬか床にカビが生えにくくなります。
カビが繁殖しやするなる環境は温度が20℃以上、湿度が60%以上の場合です。
冷蔵庫保存ならこの条件を満たすことはないので、カビが生える可能性を限りなく低くできるでしょう。
普通の食材がカビるのを抑えるために冷蔵庫に入れるのと一緒ですね
ぬか床にカビが生えてしまうと手入れが大変だし、最悪ぬか床自体がダメになってしまうかもしれないので、カビの生える可能性は極力低くしておきましょう。
>>【諦めきれない】ぬか床にカビが生えた時の対処法:処分する勇気も大事

冷たいぬか漬けをすぐに食べられる
冷蔵庫保存なら取り出してすぐに冷たいぬか漬けを食べることが出来ます。
食べてみると分かるのですが、冷たいぬか漬けって1.5割増しくらいで美味しく感じるんですよね、なぜか。
常温で漬けたぬか漬けを冷蔵庫に入れても同じなんじゃないの?
と思うかもしれませんが、なんだかそれだと味が落ちるような気がします。
特に顕著なのが茄子を漬けた時。
後で食べようと思って冷蔵庫に入れておいたことがあったのですが、変色して色も悪くなり味もイマイチに感じました。
なのでぬか漬けを美味しく食べたいなら、冷蔵庫から出してすぐに食べるようにしましょう。
ぬか床を冷蔵庫で保存するデメリット

ぬか床を冷蔵庫で保存することにはデメリットもありますので、こちらも解説します。デメリットは以下の通り。
- 発酵の進みが遅い
- 冷蔵庫のスペースを取る
- 手が冷たくなる
発酵の進みが遅い
1つ目は発酵の進みが遅くなり、食材の漬かる時間が長くなることです。
これは前述したように微生物の働きが抑えられるため。
冷蔵庫保存はかき混ぜる頻度を下げることが出来ますが、その分漬かるスピードも遅くなります。
なので毎日頻繁にぬか漬けを食べたい人には向かないかもしれません。
ただ、逆を言えば毎日ではなく2.3日に1回くらいのペースで十分という人ならメリットになるともいえます。
ちなみに筆者は漬ける食材に合わせて、常温にしたり冷蔵庫にしたりして調節しています。
冷蔵庫のスペースを取る
2つ目は冷蔵庫のスペースを取ることです。
ぬか床はそこそこ大きなものなので、冷蔵庫の中でも結構な存在感を放っています。
小さめの冷蔵庫を使っている場合、かなりの場所を占領してしまうのがネックですね。
手が冷たくなる
3つ目はかき混ぜるときに手がとても冷たくなることです。
冷蔵庫保存で回数を少なくできるとはいえ、5日に1回くらいはかき混ぜてあげる必要があります。
ですが・・・当然ながら冷蔵庫にずっと入っていたぬか床はめちゃくちゃ冷たい!
カ〇ジのように「キンッキンに冷えてやがる・・・」と言いたくなるほどです。
この状態でかき混ぜるために手を突っ込むと、痛いくらい手が冷たくなります。ですので冷え性の方には辛いかもしれません。
対処法としては以下に紹介している「常温に戻すタイミング」で混ぜてあげるのが一番でしょう。
冷蔵庫保存の注意点2つ

ぬか床を冷蔵庫で保存するときは2つの注意点があります。
- 1週間に1日は常温に戻してあげること
- きちんと熟成が終わってから入れること
1つずつ見ていきましょう。
1週間に1日は常温に戻してあげること
ぬか床は冷蔵庫保存でも1週間に1日はあ常温に戻してあげましょう。
長く冷蔵庫に入れていると、乳酸菌の働きが弱まるためどうしても味が落ちてしまいます。
ずっと冷蔵庫に放置しっぱなしだった・・・とならないように注意しましょう。
きちんと熟成が終わってから入れること
ぬか床を冷蔵庫保存するときは、しっかりと熟成が終わってからにしましょう。
熟成しきっていないぬか床を冷蔵庫に入れると、温度が低く乳酸菌がなかなか繁殖してくれません。
ぬか漬けは乳酸菌の力で発酵して美味しくなるものなので、この状態ではいつまで経っても食材が漬からないぬか床のままです。
まずは捨て漬けを行って、熟成が終わってから冷蔵庫保存を開始しましょう。しっかりと熟成したぬか床なら冷蔵庫でもきちんと漬かりますよ。
>>ぬか床の捨て漬けとは?【美味しいぬか漬けのため】期間・やり方を解説

ぬか床は冷蔵庫でも腐るのか?

ぬか床って冷蔵庫に入れてても腐るの?と疑問に思う方もいるかもしれません。
結論から言えば、いかに冷蔵庫保存であっても手入れを怠っていれば当然腐ります。
野菜だって野菜室に入れたまんまでも、いずれは腐りますよね。それと一緒。
ぬか床を腐らせないためには5日に1回でいいので、かき混ぜる・水分量の調整といった手入れをしてあげてください。
そうすればぬか床が冷蔵庫内で腐ることもなくなるでしょう。
まとめ:ぬか床を冷蔵庫保存でお気軽管理しよう
というわけでまとめです。冷蔵庫保存のメリットとデメリットは以下の通り。
メリット | デメリット |
毎日のかき混ぜがいらなくなる カビが生えにくくなる 冷たいぬか漬けをすぐに食べられる | 漬かるスピードが遅くなる 冷蔵庫のスペースを取る 手が冷たくなる |
まとめ
・1週間に1日は常温に出す
・しっかり熟成してから冷蔵庫保存を始める
・冷蔵庫保存でも手入れを怠れば腐るので注意!
ぬか床を挫折してしまう最大の要因は「毎日の手入れが面倒になる」ことですが、冷蔵庫を使えばその手間をグッと低くすることが出来ます。
ぜひ冷蔵庫保存を活用して美味しいぬか漬けを楽しんでください。
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