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ぬか床を作る時はボツリヌス菌に注意!入れると危険な食材とは?

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お疲れ様です。糠マルです(@malpighia_blog

ぬか床にはボツリヌス菌がいる危険があるって聞くけどどういうこと?

ぬか床にはなにか入れちゃいけない食材があるの?

こういった不安を感じてはいないでしょうか?

ボツリヌス菌とはボツリヌス食中毒を引き起こす微生物のことで、最悪命にもかかわってくる危険な存在です。

もし食中毒が発生してしまったら地獄の苦しみを味わうことになり、家族を巻き込んでしまう可能性もあります。

2020年・ロシアではボツリヌス食中毒で若い夫婦が死亡し、5歳と1歳の子供が残されたという悲しい事件も起こっています。

このような事件はボツリヌス菌のことを知っていれば防げたことです。

今回の記事ではボツリヌス菌についてよく知らず不安なあなたに、ボツリヌス菌の概要と対策法をお伝えします。

この記事を読めば、もう食中毒に怯える心配はなくなります。対岸の火事と思わずに頭に入れておいてください。

結論

ボツリヌス菌は肉や魚に多く生息しており、そのまま漬けると繁殖する恐れがある

対策法は「空気に触れさせる」「小分けにして漬ける」「火を通す」

目次

ぬか床に潜む危険、ボツリヌス菌とは

ボツリヌス菌とはボツリヌス食中毒を発生させる微生物です。

野菜を作る土の中や海・川・湖の泥の中など自然界のあらゆるところに生息しています。

このボツリヌス菌が食品に入り込むと、その中でボツリヌス毒素を産生し蓄積していきます。

糠マルくん

この毒素を摂取してしまうとボツリヌス食中毒が発生するというわけです。

ボツリヌス毒素を摂取すると8~36時間の間に以下のような症状が現れます。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 視力障害
  • 言語障害
  • 嚥下障害(物が飲み込めなくなる)

最悪の場合、呼吸麻痺により死亡してしまう可能性もある恐ろしい食中毒です。

世界でもボツリヌス食中毒による死亡例が多数確認されています。

ロシアでは手作りピクルスによるボツリヌス食中毒を起こした若い夫婦が亡くなりました。

露夫婦が死亡、死因はピクルス? 5歳娘「パパの身体は真っ黒に」

日本でも1984年、からしレンコンによって引き起こされたボツリヌス食中毒により、9人が死亡する事件が発生しています。

からしれんこんによるボツリヌス中毒事件の概要

ボツリヌス毒素は自然界の毒素の中でも最強クラスといわれているので、食品を扱う際は注意が必要です。

ボツリヌス毒素は1gで約100万人を殺せるほどの猛毒。青酸カリが1gで5人程度なのでその脅威がお判りいただけると思います。

そしてこのボツリヌス食中毒はぬか床でも発生する危険があるのです。

入れると危険な食材:ボツリヌス菌がぬか床で発生する原因

ぬか床でボツリヌス食中毒が発生してしまう原因は、肉や魚を漬けてしまうことです。

ボツリヌス菌は肉や魚に住み着いている可能性が高く、そのまま漬けてしまうとぬか床で菌が繁殖してしまいます。

なら肉や魚を漬けなければいいのでは?

と思われるかもしれませんが、肉や魚をぬか漬けにすると芳醇な味わいがプラスされて、とても美味しくなるのもまた事実。

そこで肉や魚を漬けるときには、専用の対策を講じる必要があります。

ぬか床のボツリヌス菌食中毒への対策

ぬか床にボツリヌス菌を持ち込まないようにするためには、以下のような対策があります。

  • 空気に触れさせる
  • 別に小分けにして漬ける
  • 火を通す

1つずつ見ていきましょう。

空気に触れさせる

1つ目の対策は空気に触れさせることです。

ボツリヌス菌は嫌気性の菌であるため、酸素に触れることを嫌います。

酸素が少ない環境だと元気になり、増殖が活発化するのです。

ぬか床の底の方は無酸素状態になりやすいため、注意が必要です。

対策はしっかりとかき混ぜること。底にあるぬかを表面にもってきて、空気に触れさせてあげましょう。

かき混ぜる行為は食中毒対策だけでなく、臭いや味を保つことにも繋がるのでしっかりと行ってください。

詳しいやり方は以下の記事をご参考ください。

別に小分けにして漬ける

もっと効果的な方法として物理的に分けてしまうことが有効です。

肉や魚を漬けたい場合は普段使っているぬか床ではなく、ジップロックなどを使って別々にして漬けましょう。

そうすればぬか床にボツリヌス菌が入り込むことはなくなります。

つけ終わったあとの小分けにしたぬか床は、そのまま処分してしまうのが無難でしょう。

ただこの方法だとぬか床のぬかが減ってしまってもったいないのが玉に瑕です。なのでここは「ぬか美人」を使うことをおススメします。

ぬか美人は使い捨てタイプのぬか床です。これを使えばぬかが減る心配もありませんし、わずか90分で美味しいぬか漬けが楽しめてしまいます。

使い捨てですからかき混ぜる手間もいりませんし、もちろん肉や魚だけではなく普段の野菜にも使うことが可能。

調理時間の時短にもなりますでぜひ試してみてください。以下の記事にてレビューを載せています。

火を通す

最後の対策は「しっかりと火を通す」ことです。シンプルですが非常に有効な方法になります。

実はボツリヌス菌は芽胞というバリアを作るため熱に非常に強く、120度で4分間以上加熱しなければなりません。

しかし菌が出す毒素はそこまで熱に強いわけではないため、食べる直前にしっかりと加熱することが効果的です。

ぬか漬けに限ったことではありませんが、肉や魚を食べるときはしっかりと加熱することを心掛けましょう。

ボツリヌス菌自体は食べても腸内細菌との競争に負けてしまうため、問題ありません。

まとめ:ボツリヌス対策をしっかりして食中毒を防ごう

まとめ

というわけでまとめです。

まとめ

・肉や魚を漬けると、ボツリヌス食中毒になってしまう可能性あり。

・ボツリヌス食中毒を防ぐための対策は

「ぬか床を空気に触れさせること」

「別に小分け手にして漬けること」

「食べる前にしっかり火を通すこと」

ボツリヌス食中毒は非常に怖いものですが、火を通すなど当たり前の心がけをしていれば心配することはないものです。

しっかりと対策をして美味しいぬか漬けを安全に食べられるよう心掛けてください。

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